有这样一些日本的特色词汇,看似含义简单,或是场所、物品名称,或是节日、自然现象,但其背后却暗含着丰富的日本文化,以及日本人独特的思维方式。理解这些词,不仅有助于我们走近日本,或许也可以让我们读懂日本人的内心。
本刊原日本专家福井百合子女士以随笔的形式,向我们讲述了这些特色词汇的含义,宛若开启了一次发现之旅。那么,就让我们跟随她一起去探索其中的奥妙吧。
私が中国で暮らしていた時、1月1日には周囲のお正月ムードがまだ盛り上がらないため、たいした感慨もなく正月を迎えていたが、いよいよお正月ムードが盛り上がる春節の頃になると、日本に一時帰国してしまい、日本では春節は「普通の日」に過ぎず、お正月ムードも何もないため、結局正月らしい気分を味わうことなく何年か過ごすことになったものだ。
我在中国生活的时候,每年1月1日,周边的新年气氛都还不是那么浓厚,所以过新年并没有什么特别的感触。然而,临近过年气氛渐渐浓厚的春节时,我又赶上临时回国,而在日本,春节只是个“平常日”,没有任何过年气氛,最终,我就这样度过了好几个没有年味的新年。
正直に言うと、私は中国の人たちがなぜ旧暦の正月を大切にしているのか、ちょっと不思議に思っている。年越しは1回で良く、新暦を採用している今、新暦の年越しだけで十分じゃないかと思ってしまうからだ。きっとこの春節は、中国人の心と体の奥深くに根差しており、それは旧暦の季節感の中ではじめて真価を発揮できるものだからなのだろう。その点、日本人は、新暦も旧暦も大した違いを感じておらず、どちらを採用するかは便利さで決めているといったところか。
说实话,我有些不太理解中国人为什么那么重视农历新年。因为我觉得过年有一次足矣,在使用公历纪年的今天,只过阳历年不就可以了吗?想必是因为春节已经扎根于中国人的身心深处,由此,它才能在富有季节感的农历中体现出真正价值吧。而日本人或许因为感受不到阳历和农历有什么重要差别,所以按照哪个历法过年全凭方便程度来决定。
さて、今回の話題は正月料理だ。一般には「おせち(御節)料理」または「おせち」といわれ、本来は節句に作られる料理という意味であったが、今はおせち料理というと、もっぱら正月に食べる料理の意味になっている。昔は大みそかから元旦にかけて食べたものだったそうだが、今は一般的には正月明けてから食べるものに変化し(ただし北海道など一部の地域では大みそかに食べ始めるところもある)、正月から火を使うことが良しとされないため、または正月には主婦も体を休めることができるようにするため、正月の間、ずっと食べ続けられるよう、保存可能なご馳走となっている。
言归正传,这一次的主题是新年料理。日本的新年料理通常被称作“御节料理”或者简称“御节”。原本是指为节日而做的料理,但现在的“御节料理”专指新年吃的料理。据说古时候,从大年夜到元旦都要吃这种料理,现在大部分地区转变为大年夜不吃,从元旦那天才开始吃(也有包括北海道在内的部分地区依然是从大年夜就开始吃),又因为有新年不宜开火的习俗,或是为了让忙碌了一年的主妇在新年也能休息一下,所以,新年料理逐渐演变成为一种便于保存,整个正月都能一直享用的美食。
おせち料理は多くが重箱(じゅうばこ)に詰めて供される。重箱は4段重ねのものが基本とされるが、2~5段とさまざまな種類があり、現在は3段のものが多い。中は朱塗り、外は黒塗りのものが正式とされる。何段目に何を入れるかはだいたい決まりがあって、たとえば3段の場合は以下の通り。
新年料理大多是盛装在套盒(盛食物用的多层方木盒)中。套盒基本是4层,也有2~5层等不同种类,现在以3层居多。正规套盒都是里面涂着红漆,外面涂着黑漆。每一层装什么大致是固定的,比如3层套盒的装法如下:
一の重
(祝い肴と口取り注1)
黒豆、数の子、ごまめ(田作り)注2あるいは叩きごぼう、紅白かまぼこ、伊達巻(だてまき)注3、昆布巻き、栗きんとん注4等
第一层(下酒菜和小吃)
有黑豆、干青鱼子、小沙丁鱼干或是牛蒡泥、红白鱼糕、鱼肉鸡蛋卷、海带卷、栗子泥等
二の重
(酢の物と焼き物)
ブリ、鯛、海老等の焼き物
紅白なます注5、菊花かぶ注6、こはだ粟漬け等
第二层(醋拌凉菜和烧烤菜肴)
有烤鰤(shī)鱼、烤鲷(diāo)鱼、烤虾等
还有糖醋红白萝卜丝、菊花芜菁(wújīng)、醋拌小米斑鰶(jì)等凉菜
三の重
(煮物)
シイタケ、レンコン、サトイモ、八つ頭、くわい、ごぼう、ニンジン、鶏肉、コンニャク等の煮物
第三层(煮菜)
包括煮香菇、藕、芋头、八头芋、慈菇、牛蒡、胡萝卜、鸡肉、魔芋等。
おせちに使われるのは、本来すべてめでたい意味をもつ食べ物であったが、今では中華風おせち、洋風おせちなどもでき、意味よりも味そのものを楽しむ傾向が強まっている。
用来制作新年料理的食材原本都是具有吉祥寓意的食物,但如今也衍生出了中式和西式的新年料理等,相比寓意来说,人们享用味道本身的倾向越来越明显。
注
注1 祝い肴(いわいざかな)とは、祝いの膳に出される酒の肴のこと。口取りとは本膳料理(儀式のときに用いられる料理)に添えられるお菓子のこと。
“祝肴”是节日筵席中的下酒菜。“口取”是正式日本宴席(举行仪式时吃的料理)附带的小吃。
注2 カタクチイワシの干したもので、甘辛く味付けすることが多い。田作りとも言う
即海蜒干,多为甜辣口味。也叫做“田作”
注3 白身魚やエビのすり身に卵と出汁を加え、甘く味付けして焼き、それを巻き簾(まきすだれ)で丸くしたもの
在白肉鱼或碎虾肉中加入生鸡蛋和汤汁,调成甜味后烧烤,再用竹帘卷成圆柱形
注4 サツマイモのペーストにシロップを混ぜ、クリの甘煮を入れたもの
在芋头泥中拌上糖汁,加入甜水煮栗子
注5 ダイコンとニンジンを細切りにして甘酢漬けにしたもの
将白萝卜和胡萝卜切成细丝,用糖醋腌渍而成
注6カブを菊の花のように切り目を入れたものの酢漬け
将芜菁切成菊花刀,再用醋腌制而成
翻译、编辑:钱海澎
图片来自网络
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